- 出産のために病院に連れていくときってどんな感じ?
- コロナ禍の出産事情が知りたい
- 出産の立会いのために準備しておいた方がいいことが知りたい
出産の立会いは、新たな家族の誕生の瞬間を目の当たりにできる貴重な機会です。
2022年5月に出産に立ち会った私が、現在の立会い出産事情をレポートします。
この記事を読むことで、出産前にしておいた方がいい準備、立会いの雰囲気がわかります。
急な破水
出産予定日の4日前
夜中の2時を回った頃、トイレに行った妻からの「破水したかもしれない」という言葉で、私は飛び起きました。
「破水?」「陣痛あったの?」という驚きからしばらく、「大丈夫か?」としか声をかけられない私。
そんな小パニック状態の私を尻目に、妻は病院に連絡をすませ、入院の準備のためにとっておいたスマホのメモ帳を片手に、私に準備してほしいものをあげ始めました。
妻の入念な準備に感心。
私も妻の指示で、前もって準備していた入院セットや診察券などが入ったかばんを用意することで、徐々に落ち着いて行動できるようになってきました。
妻が必要なものを再確認して、私の運転で病院に直行。
コロナのために病院内への付き添いはできず、病院の時間外出入口に車を横付け、インターホンを押して、妻だけが病院に入っていきました。入院が必要か検査するため、少し駐車場で待機してほしいと伝えられ、私はしばらくの間車の中で過ごしました。
15分後、妻から電話連絡が。
苦しそうな声で、私に用件だけ伝えると電話は切れました。
病院から自宅までは車で15分。
陣痛より破水が先に来ることもある
家に帰り、急いで陣痛より破水が先に来る事例をインターネットで調べました。
- お産の始まりは、陣痛が約6割、破水が2~3割
- 破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が外へ流れ出ること。通常は陣痛が激しくなって子宮口が全開になってから破水することが多いが、陣痛より先に破水する場合もある。
- 羊水が減ってしまうと、へその緒が圧迫されて、胎児が酸素不足や栄養不足となり、状態が悪化することがある。
- 破水すると、子宮内に細菌が入るルートができたことになるため、時間経過とともに感染のリスクが上がる。すぐに病院で処置を行う必要がある。
こんなことが書いてあると、不安でよく眠れませんでした。
会社には妻の出産が近いことを伝え、有給休暇を取得しました。
病院からの呼び出し
会社に電話をかけた直後の朝8時、妻から電話が。
この電話も苦しそうに用件だけを伝えるとすぐに切れました。
朝食も食べず、簡単に身支度だけを整えて出発。
通勤ラッシュに巻き込まれながら、病院の駐車場に到着。
5月とは思えない日差し。暑い。暑いけど、駐車場からは離れられません。
外来を受診する人たちが続々と集まってきます。
お腹の大きな妊婦さん、様々な年齢層の女性、旦那さんらしき人とはじめて病院にきた様子の女性、いろいろな人が通り過ぎていきました。妻もこんなふうに妊活中、妊娠中通院していたのかと思うと、よく頑張ったな、と素直に思えました。
産まれるっ!
10時15分
電話越しでも、ただならぬ様子が伝わってきます。
小走りで病院の時間外出入口に行くと、不織布の医療用のエプロン、ジャムおじさんみたいなかぶり物をつけ、消毒をして分娩室に通されました。
分娩室の中では顔を真っ赤にしている妻が、助産師さんの掛け声に合わせて呼吸を整えていました。
助産師さんに言われて妻の右隣で手を握っていたものの「がんばれ」しか言葉が出てきません。私の語彙力。。
助産師さんが気をつかってくれて、次の課題をくれました。
確かに顔には大量の汗がにじんでいました。
ここが旦那の大仕事と言わんばかりに、妻の汗をくまなく拭き取ったそのとき、
旦那は力を入れるところを間違えたようです(苦笑)
次からは力が抜けた時だけ、拭くようにしました。
そうして見守っていると、助産師さんが「写真撮らなくていいの?」と声をかけてくれました。病院って撮影NGというイメージがあったので、全く準備していませんでしたが、スマホのカメラで出産の瞬間を撮ることができました。
そんなこんながあって、10時37分、産道を通って真っ赤な顔をした息子が誕生しました。
産後
産まれてきた息子は体を拭いてもらって、妻の胸元で寝かされました。
小さくてすやすや眠る息子は小動物感があって可愛いくて癒されます。立会いっていいものだな、と思ったのも束の間、先生がへその緒やら胎盤を取り出し、切開した会陰部の縫合を始めました。
立会い中に気分悪くて倒れる旦那さんがいるのも納得しました。
妻に「痛くないの?」と聞くと、息子が産まれてきたときに比べたら大したことはないとのことでした。女性ってたくましいですね。尊敬します。
まとめ
出産の立会いは初めてで戸惑うことも多かったですが、息子の誕生の瞬間に立ち会えたのはいい思い出になりました。
立会いの前に知っておけばよかったと思ったことは下記です。
- 入院セットを事前に妻と一緒に確認しておく
- 陣痛よりも先に破水することがある
- コロナ禍の立会いは、産まれる直前にしか呼ばれず時間が読めないことも多いので、早めに食事などをすませておく
- 血液等が苦手な人は妻の顔をみて応援する。覗き込まない限り、血液は見えませんが、念のため
- 妻の汗を拭くのは、陣痛の合間に!飲み物飲ませてあげるときも、同様に気づかってあげましょう
出産の立会いや写真撮影、入院中の面会などについては、病院によって対応が異なるため、事前に確認しておくといいと思います。